企業のサービスを顧客に知ってもらうための販促活動をするためには、どのような点に気を付ければいいのでしょうか。ここでは、販促に欠かせない基本的なルールやおすすめの方法について、分かりやすくご紹介します。販促の効果を上げるための役立つヒントになれば幸いです。
新規顧客の獲得に向けた販促活動の基本とは?
企業のサービスや商品を利用してもらうには、新規顧客を開拓し、認知度を高める必要があります。新しい客層を開拓するという目的に合った情報発信を積極的に行うようにしましょう。情報発信の手段としては、広告や街頭配布、店頭POPの設置などさまざまな手法があります。
販促に広告を利用する場合、新聞や雑誌といったマスメディアに広告を掲載する方法を検討しましょう。ターゲット層が愛読しているメディアを把握しておくと、適切に広告媒体を選んで、効果的な販促が行いやすくなります。例えば、化粧品の販促をしたい場合、コスメ関連の雑誌に広告掲載をして商品を紹介する場を設けると、新しいコスメに興味がある人に向けて、適した情報を伝えることが可能です。マスメディアの広告以外に、交通広告や屋外広告に出稿する方法もあります。不特定多数の人の目に付きやすい広告によって販促活動を行いたいという場合、公共交通機関の中づり広告や建物の屋外広告がおすすめです。
特定の媒体に広告を出稿する方法は、一定の販促効果を上げられることが期待できる反面、コストが掛かってしまうという点が負担になることもあります。できるだけコストを掛けずに販促の効果を上げたいという場合、Webを活用した販促の手法を積極的に取り入れるようにしましょう。スマートフォンがますます身近な存在となっている時代、特に若い世代には、Webでの情報収集が基本的なスタンスであるという人も少なくありません。スマホで商品情報に触れやすいアプリで商品の使用方法を紹介したり、Webマガジンを配信したりすると、新規顧客を獲得しやすくなるでしょう。
また、snsでの情報発信の重要性についても、きちんと認識しておくことが求められます。爆発的なヒットを生み出している商品のなかには、snsがきっかけとなって、情報が拡散し、注目されるようになった商品が数多くみられます。まずは、利用者数の多いsnsに公式アカウントを開設して、新規顧客に商品を紹介し、商品に関する情報を発信するための準備をしましょう。人気のある企業の公式アカウントを参考にすると、効果的に販促活動を行いやすくなります。消費者が求めている情報を的確に届けられるように、しっかりリサーチをして適切な情報発信を行ってください。
広告媒体やWebを活用した販促だけでなく、実際に商品を手に取ってもらう機会を提供する販促活動についても、検討することが大切です。街頭配布の場合、基本的には繁華街や駅前といった通行人が多い場所を選んで販促を行います。サンプリングの品物を喜んで受け取ってくれるターゲット層が立ち寄りやすいエリアを選ぶと、効率よく販促活動を進めることができるでしょう。街頭配布を活用した販促の成功例としては、若い世代を主なターゲット層とする新商品のお菓子のサンプリングを繁華街で実施することで、商品に対する認知度を高めるとともに、一般ユーザーによるsnsでの情報拡散に成功した例があります。
購入が期待できる見込み顧客に対する効果的な販促活動の基本とは?
販促活動では、新規顧客を獲得することだけでなく、商品の購入を迷っている見込み顧客に対して購入を後押しするための販促活動をすることも求められます。見込み顧客に対する販促においては、新規顧客の開拓する時以上に、商品を実際に使ってもらう機会を積極的に提供することが必要です。見込み顧客への販促活動の基本をしっかり押さえて、実際に商品を購入してもらえるようにしてください。
見込み顧客に実際の商品を使ってもらうために、サンプリングを配布する方法を選択する場合、気軽に試しやすいミニサイズの販促品を用意するといいでしょう。大きなサイズのものよりも、小さめのサイズの方が手に取ってもらいやすく、商品をより身近に感じてもらうことができます。トライアル期間を設けて、商品やサービスの使いやすさを実感してもらう方法もおすすめです。
イベントや展示会を活用した販促活動によっても、顧客の購買意欲を高めることができます。商品やサービスに対して多少興味はあっても、使い方が分かりづらいと感じている消費者も多いものです。イベントや展示会で、積極的にデモンストレーションを行って、実際の使用感を体感してもらうといいでしょう。実際に商品に触れてもらう機会を増やすことによって、賢く商品購入を促すようにしてください。
既存顧客に対する販促活動の基本とは?
販促活動をするうえでは、新規顧客や見込み顧客への対応だけでなく、既にサービスや商品を愛用してくれている顧客に対する販促の基本的な方法についても、しっかり認識しましょう。既存顧客にリピート購入してもらうための販促は、新規顧客を開拓する販促と比べると、低コストで高い販促効果を得やすいものです。既存顧客への販促活動の基本的な手法のひとつが、クーポン券の発行です。価格面で優遇されるクーポンの配布は、商品やサービスをリピート購入するためのきっかけになりやすいので、既存顧客の維持という目的を達成するために、購買意欲を促進できるクーポン券を上手に活用してください。
既存顧客の購買意欲をくすぐるための販促活動の手法としては、プレミアムグッズの製作も挙げられます。一定額以上を購入した人に対して景品を用意する、抽選で豪華景品が当たるキャンペーンを実施するといった工夫をすると、顧客のサービスや商品に対する興味を効果的に高めることが可能です。魅力的なプレミアグッズを用意すれば、プレミアムグッズがsns上で話題になり、結果的に新規顧客の獲得に結び付くこともあります。
まとめ
販促活動においては、新規顧客、見込み顧客、既存顧客それぞれに対して、適した販促活動を行うことが必要です。販促の基本的なルールをしっかり押さえたうえで、snsを活用した販促方法など時代に合った手法を柔軟に取り入れて、効果的に販促活動を進めるようにしましょう。