自社製品を広く消費者へ認知させ購買意欲を向上させるために欠かせない販売促進。数多くある販売促進アイデアの中から、自社製品に合った方法を見つけるのは苦労しますよね。そもそもどのような販促方法があるのかも知っていなければ選択できません。
今回は、効果的な販売促進アイデアを10個厳選しました。大手企業が成功した具体的な販売促進アイデアもご紹介しますので、ぜひ参考してください。
販売促進とは?
販売促進とは、消費者へ自社製品を認知させると同時に購買行動へ誘導する活動のことを指します。たとえば、新規顧客を獲得するためにSNSを活用して情報を発信したりノベルティを配布して特別感を演出したりすることも販売促進の一つです。
販売促進の最終目的は、消費者を購買行動へ誘導することにあります。「買いたい」という気持ちを増長させるような販促を行うことが目標達成の近道です。
オンライン型販売促進のアイデア5選
販売促進には大きく分けて、オンライン型とオフライン型の方法があります。オンライン型の販売促進は、オフライン型と比べて低コストで販促が可能で、ネットを通じて広く情報を拡散できるので短時間で効果が見込める販促方法です。
SNS
不特定多数の消費者へ商品やサービスを認知させたいときに有効な販促方法が、SNSの活用です。SNSの拡散機能を使えば、商品をまだ知らないターゲットへ情報を広められます。無料で使える機能も多く、低コストで始めやすい販促活動といえます。
継続的に発信を続けることで商品やサービスを目にする機会が増え、ブランドのイメージアップやリピーター獲得にも使える販促方法です。
メールマガジンやLINE公式アカウント
一度商品やサービスに興味を持ってくれた顧客向けの販売促進としておすすめなのが、メールマガジンやLINE公式アカウントの活用です。定期的に情報やキャンペーン情報をダイレクトに届けることが可能で、すでに商品認知もあるため、購買意欲を向上させやすい販促といえます。
LINE公式アカウントの場合、ポイントカードをLINE内に作れるので、紙媒体のポイントカードは紛失しがちというユーザーには使い勝手のいいサービスです。公式LINEのポイントカードを活用して、サービスの再利用やお店へ再来店を誘導しましょう。
自社ホームページ
ホームページやブログで、自社製品の魅力をアピールするのも販促の一つです。ホームページを検索したときに多くの消費者に見てもらうためにはSEO対策が必須ですが、専門的な知識を要するのでホームページ制作会社に外注すると手間が省けるうえ高い効果が見込めます。
インターネット広告
インターネット広告とは、WebサイトやSNS、YouTubeなどに掲載される広告のことです。さまざまな種類がありますが、検索されたワードからユーザーニーズの高い広告が表示されるので、商品やサービスに興味を持ちやすいユーザーに情報を届けやすいといえます。広告費がかかるため、予算を決めて活用すると無理のない範囲の販促が可能です。
動画
視覚と聴覚に訴える動画のインパクトは、消費者の印象に残りやすく、販売促進において効果が高いといえます。商品の具体的な使用感やサービスの詳細を動画で伝えるとわかりやすく、ブランドへの親近感も与えられるのでおすすめです。
オフライン型販売促進のアイデア5選
オフライン型の販売促進のメリットは、ターゲットを絞った戦略ができることです。地域を限定した販促は、競争率がオンラインより少なめなので効果が出やすいこともあります。また、オンラインを普段活用しない層にも情報を届けられ、ターゲットにしたい層の特徴からオフライン型の販売促進を選択することも大切です。
折り込みチラシやポスティング
折り込みチラシやポスティングは、近隣住民に向けた販促を行いたい場合に効果的です。ポスト投函は必ず手に取ってもらえるという利点があり、特にファミリー層やシニア層に対して有効な販促方法です。
割引クーポンやポイントカード
リピーター獲得に効果を発揮するのが、割引クーポンやポイントカードの発行です。次回来店で使える割引クーポンは、再びお店に足を運ぶきっかけになります。紙媒体だけでなく、公式LINEでポイントカードを発行できるので、お客様のニーズに合わせて対応しましょう。
商品サンプル
まずは商品を試してもらうことで、購入までのハードルが下がります。化粧品のお試しなどは、特にアレルギーのあるお客さまにとって嬉しいサービスでしょう。商品を体感してもらうことで、「買いたい」という意欲を高めやすくなるのでおすすめの方法です。
ノベルティ
ブランドロゴが入ったノベルティを配布することは、歩く宣伝にもなり、認知度向上にもつながります。また、期間限定や数量限定のノベルティは希少性が増し、消費者のコレクション欲求をくすぐるため、売上アップ戦略の一つとなるでしょう。
対面イベント
顧客との関係性を高めたり、企業のイメージアップを狙ったりするイベントを企画するのも販促です。対面で行われる講習会や無料体験イベントなどは、より身近に商品やサービスを感じられ、購入のハードルが下がりやすくなります。スーパーの試食販売も昔からある有効な販促イベントの一つです。
企業が成功した販売促進アイデア
実際に企業が行って成功した販売促進方法を知って、販促が成功するポイントを探ってみましょう。
公式LINEを活用してEC売上を向上させたコスメブランド
あるコスメブランドは、来店した顧客へ公式LINEへの友だち追加を促し、購買履歴をもとに顧客のニーズに合わせた情報を公式LINEメッセージでダイレクトに発信するという方法を取り入れました。結果、LINE経由の売上が約5倍に。
ポイントは、購買履歴から顧客のニーズの吸い上げを行った点です。すでに購入経験のある商品に準じた情報は、消費者にとって受け取りやすく購買につながったと考えられます。
ノベルティの配布が新規顧客獲得につながった飲料メーカー
ある大手飲料メーカーは、アパレルブランドとコラボしたノベルティを制作しました。ペットボトルのバーコードを集めて応募するとノベルティがもらえるという期間限定キャンペーンを企画し、普段からの顧客だけでなく、アパレルブランドのファン層も新規顧客として獲得することに成功した事例です。
飲料とは取り扱う商品の違うアパレルブランドを起用することで、新たなターゲットに向けた販促を行えたのが成功のポイントでしょう。また、期間限定にすることで特別感が増したのも、さらに購買意欲を高めた要因の一つといえます。
まとめ
販売促進を成功させる秘訣は、顧客ニーズに合ったアイデアが出せるかという部分にあります。そのためには、たくさんある販売促進のアイデアを知り、自社製品に合った方法を選択することが大切です。